来年もいてもらわないと困る― 渡辺俊介が社会人チームに与えたインパクト
鈴木監督「来年もいてもらわないと困る」
鈴木監督は続ける。
「来年、俊介がプレーをするかは僕もわかりません。でも必ず、ここの場所にいます。というか、いてもらわないと困ります。彼の存在はチームにとって本当に大きい。若い選手に、いろいろなものを受け取ってもらわないと」
野球教室、多くの若手選手たちが子供たちに一生懸命指導をおこなっていた。教えることで自分に身に付くこともきっと多いのだろう。
社会人野球、厳しい環境だろう。だが、かずさマジックとは、とても先が明るいチームに感じた。
残念ながら、16年の日本選手権は予選で敗退した。しかし、房総から日本全国へ、千葉の風が吹くのはすぐ近いのではないだろうか。そして、ここからマジック、そしてNPB、MLBで大きなホームラン、剛速球を投げる選手が出て来るはずだ。
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山岡則夫●文 text by Norio Yamaoka
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌Ballpark Time!を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、製作するほか、多くの雑誌やホームページに寄稿している。最新刊は「岩隈久志のピッチングバイブル」、「躍進する広島カープを支える選手たち」(株式会社舵社)。 Ballpark Time!オフィシャルページ(http://www.ballparktime.com)にて取材日記を定期的に更新中。