生命線は「三振しにくい打撃」 アストロズ青木宣親に寄せる指揮官の期待

今季はメジャーで3番目に“三振に縁遠い”打者

 監督の言葉どおり、今季のアストロズ打線はア・リーグではレイズに次ぐ2番目に多い三振数(1452個)を記録。本塁打数はリーグ9位の198本だったが、圧倒的に多い三振数を減らすのが当面の課題だ。一方で青木は三振が少ない打者だ。

 記事によれば、今季の青木はシーズンで45三振を記録。これは10.38打席に1三振した計算になり、メジャー全体を見るとアンドレルトン・シモンズ(エンゼルス・12.71打席に1度)、ジョー・パニック(ジャイアンツ・11.19打席に1度)に次ぐ“三振に縁遠い”打者だったという。さらに、メジャー1年目だった2012年からの通算成績を見ると、青木は12.48打席に1度しか三振を記録しておらず、これは2012年以降ではメジャートップだそうだ。

 獲得当初は「好不調の波が激しいと悪評のある我が打線に、彼の質の高い打席内容が加わることは大きな魅力だった」と話す指揮官は、外野手として多用する方針だったというが、他選手の獲得を経て、やや軌道修正。主に、右投手が先発の時に起用することを明言しながら「1番を打つのか9番を打つのか、左腕が先発の試合はどれだけ出場するのか、そういったことはこれから決めたい」と話したという。

 強打者の加入で、その存在が危機に立たされたかに見えたが、打撃スタイルの違いこそが、青木がレギュラー獲得を実現させるための生命線になると言えそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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