「欲が出てしまった」 ロッテ23年目・福浦和也の後悔
精力的なオフを過ごす41歳、「まだ動ける。肩も問題ない。目も速い球を見極められている」
「アスファルトよりも足にいいし、平らではなくて緩んでいるから、自然とバランスを意識して走れたりするから足首のトレーニングにもなる」
悔い多き打席があった今シーズンだが手ごたえを感じた一打もあった。8月4日のファイターズ戦(マリン)。8回に榎下投手の140キロ高めのストレートをバットに合せると、流すように左ポール際に弾き返した。打球はグングンと伸び、フェンスに当たる二塁打。今季2度目の猛打賞を放った。流し打ちでのフェンス直撃の強烈な一打。手には確かな手ごたえが残った。
「おかげさまで、まだ動ける。肩も問題ない。目も速いボールを見極められているし、しっかりとボールについていけている。今は反省をするところはしっかりとして、やることをしっかりとやって、万全の準備をして備えるだけだよ」
12月14日、福浦は41歳の誕生日を迎えた。「もう誕生日なんて嬉しくないよ」と笑う大ベテランは今年もまたいつもと変わらぬ精力的なオフを過ごしている。目指すは個人の記録達成ではなく、チームの優勝。それを大勢のファンで埋まるZOZOマリンスタジアムで達成したいと願う。心を静の状態で落ち着かせ、私欲のすべてを捨て去り、マリーンズの未来のためだけに打席に向かう。24年目のシーズンに向けた鍛錬の日々は始まっている。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」マリーンズ球団広報 梶原紀章