3年連続Bクラスも…西武は主力の多くが年俸増、新たな大台到達も2人
牧田と菊池は1億円に到達、2億円到達の秋山は「一層結果を残さないと」
秋山翔吾外野手も、打率.296と3割には届かなかったが、2年連続フル出場が評価され5000万円アップの2億円、さらに3年契約を勝ち取った。「複数年の最中は、数字が残せないと『緩んでいる』と言われることもあるので、一層結果を残さないといけない」と使命感に燃える。
53盗塁で『盗塁王』のタイトルに初めて輝いた金子侑司内野手は、倍額の4800万円で更改した。プロ4年目で、初めてフルで1軍でプレーし(4月5日昇格以降)、129試合出場、122安打、33打点、打率.265と、いずれもキャリアハイの成績を残した。来季は、守備位置登録も「内野」から「外野」へと変更される。今季と同等以上の結果を出し、ここ数年チームのテーマだった右翼手の定位置争いに終止符を打ちたい。
投手陣では、牧田和久が2500万円アップ、菊池雄星が4500万円アップで、それぞれ1億円に到達した。牧田は、複数年契約を打診されたが、「1年1年で勝負したい」と、単年契約でサイン。今季はプロ入り6年目で初めて中継ぎに専念し、「自分は中継ぎの方がチームへの貢献度は高いのかなと、手応えを感じた」と話した。一方で、岸孝之がFA権を行使して楽天に移籍したため、先発の枠も1枚空いた。これまで、先発でも毎年10勝近くは挙げてきただけに、来季どの位置で起用されるか注目だ。
また、今季チーム最多の12勝を挙げた菊地には来季、いよいよ本格的にエースとしての役割が求められる。移籍した岸の穴をどこまで埋められるかで、チームの成績は大きく左右されるだろう。
来季は、複数年契約を結んでいた中村、炭谷銀仁朗捕手が、それぞれ契約最終年を迎える。どのような活躍を見せ、その後の契約につなげていくのか、注目だ。(※金額は推定)
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count