侍ジャパンが世界を席巻した2016年 各カテゴリー計6大会で金5、銀1を獲得
プロアマ混成U-23代表はW杯初代王者、U-12代表はアジアを制す
10月28日からはメキシコで「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」が開催された。プロアマ混合編成となったU-23代表を率いたのは、巨人2軍監督を務める斎藤雅樹監督。スーパーラウンドで第2戦パナマに逆転負けしたが、第3戦でメキシコに3-2で勝利。決勝では、オーストラリアに10-3と大差をつけて初代王者に輝いた。MVPは打率.419、4本塁打と大爆発した真砂勇介(ソフトバンク)が受賞。左翼の真砂と並び、中堅を守った武田健吾(オリックス)がベストナインに輝いた。
最後を締めくくったのは、今月9日から中国で行われた「第9回 BFA U-12アジア選手権」で優勝を飾ったU-12代表だ。トライアウトで選ばれた15人がチームとして結束し、仁志敏久監督の指揮の下、予選リーグから5連勝で金メダルを獲得した。キャプテンを務めた星子天真(弓削キング)はMVPと盗塁王をダブル受賞。最優秀救援投手には田栗慶太郎(戸尾ファイターズ)、ベストナインには山下真輝(諸木スワローズSS)が輝いた。
アンダー世代の活躍で、日本はWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が定める世界ランキングで、男女ともに堂々の1位を堅守。改めて、世界に日本の野球の強さを知らしめる形になった。
今年は強化試合のみにとどまったトップチームは、来年3月に第4回WBCを控えている。今季奮闘した各カテゴリーの勢いに後押しされ、2大会ぶり3度目の頂点をつかみたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count