元ロッテ胴上げ投手が踏み出した第二の人生…栄光と苦しみの中で学んだこと
歩み始めた第二の人生、数々の経験を子供たちに伝えたい
そしてつい最近、自宅近くの公民館で「体の動かし方教室」を開講した。小学生6人ぐらいを定員に野球に限らず、これまで学んだトレーニングを元に、体の使い方を月に1回、教えている。次回は1月17日を予定している。新鮮で楽しい時間だ。
「マリーンズファンの皆様には最後の数年間、活躍をすることができなくて申し訳なく思っています。応援はすごく力になりました。2013年に復帰して久しぶりに白星を挙げてお立ち台に呼んでいただいた時の凄い声援は今でも忘れることはできません。いつまでもボクの心の中に残っています。最後にもう一度、復活しようと頑張りましたが、できませんでした。せっかく応援してもらったのに申し訳ない気持ちで一杯ですが、自分の中で頑張った結果ではあるので、許してもらえたらと思います」
新たな道に向けて希望に溢れる毎日。ただ、野球を忘れたわけではない。小学校1年生になった長男が今年から野球を始めた。時間を見つけてはキャッチボールをする。そのたびにマリンのマウンドで投げた日々を思い返す。背中を力強く後押ししてくれた大声援が耳から聞こえてくるような不思議な感覚になる。
栄光。そして怪我に泣き、苦しみと戦い続けた現役生活。そのすべてが、とても幸せだったと今は思える。これからも愛する家族と一緒に、新しい夢に向かって突き進んでいく。いつか教壇で子供たちにピンストライプのユニホームを着て戦い抜いた日々を語ってあげたいと思う。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」マリーンズ球団広報 梶原紀章