頭によぎった親友・長州力の姿 50年前のV戦士が振り返る節目の始球式

頭によぎった親友・長州力さんの始球式

「内野にお客さんが結構入っていました。一塁手だったので、選手の時は外野に目線が向いていますが、バックネット裏を見るのは初めてでした。マウンドに上がるのも初めてで、緊張してしまいました。バッターも立っていないのに投げようとして、審判に『まだ早い』って言われてしまいました」

 それでも、投球はノーバウンドでキャッチャーミットに届いた。マウンドでは、プロレスラーの長州力さんが始球式をした時のことが頭をよぎったそうだ。

「親友の長州力さんが2013年に広島で始球式をやることになったんです。『お願いだから、ワンバウンドはやめてくれ』と言ったら『大丈夫です。中学まで野球やっていました』って答えたんです。

 でも、長州さんの始球式をテレビで見ていたら、ツーバウンドしていました。マウンドは傾斜があるから、ボールを地面にたたきつけてしまうんですね。目標をうんと上にして投げたら、なんとかキャッチャーミットに届きました。球速80キロくらいでしたね」

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