頭によぎった親友・長州力の姿 50年前のV戦士が振り返る節目の始球式
長野、村田らを輩出の母校にエール「いい選手が出てきてくれると嬉しい」
始球式をした神宮球場での第1試合は、優勝した中京学院大の試合だった。
「始球式の前、肩慣らしをしようと思って中京学院大の監督さんに『キャッチャー貸してくれませんか』とお願いしたら『倍賞さんですね。よく存じております』と言って、正キャッチャーを呼んできてくれました。そのチームが優勝しました。ショートはいい選手だと思っていたら、巨人に入団しましたね」
倍賞さんの母校、日大は自身が一塁手として出場し、優勝した1966年以降、50年もの間、大学日本選手権で優勝から遠ざかっている。しかし、今年の東都大学野球秋季リーグでは04年春以来25季ぶりの優勝。京田陽太内野手は中日にドラフト2位で入団した。
倍賞さんは「長野君、村田(修一)君(巨人)がプロに入ったあたりから、日大も注目され始めました。これからもいい選手が出てきてくれると嬉しいですね」と母校にエールを送っていた。
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篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki