各国強敵揃いも侍ジャパン鹿取TDが自信、WBC優勝の可能性「大いにある」

侍ジャパン率いる小久保監督も「十分鍛えられている」

「日本はあれだけのメンバーを揃えている。いいチームだなって思うのは、第1回から変わらない。これで負けるわけがないって思う、それだけのメンバーが集まっている。ただ、勝負が分からないのは相手がいるからね。それでも長い期間を掛けて準備をしてきたわけだから、急に選手を集めたところには負けないですよ」

 小久保裕紀監督が率いる「小久保ジャパン」は、2013年10月に発足。以来、毎年強化試合を戦いながら、昨年のプレミア12を経て、来年の第4回WBCに向けて準備を進めてきた。先行発表された18人の選手は、菅野智之(巨人)、大谷翔平(日本ハム)、坂本勇人(巨人)、筒香嘉智(DeNA)、中田翔(日本ハム)ら“常連メンバー”が名を連ねた。年に数回ではあるが、侍ジャパンとして集まり、戦ったことで、チームとして意思統一がしやすくなったメリットも生まれた。「今までは監督も急に決めてチーム編成する感じだった。その反省を生かして、今回は準備期間を長く取るようになったんだと思う」と、鹿取氏は言う。

「準備期間が取れたことはよかったと思う。よく『小久保監督は監督経験がない』って言われるけど、この3年でかなりの国際大会を経験してるからね。ペナントレースを戦うのと国際大会を戦うのでは、また違った緊張感がある。世界の強豪を相手に、切羽詰まった厳しい状況で指揮を執ってきたから、十分鍛えられていると思いますよ。監督自身も五輪に出た経験がある(1992年バルセロナ五輪)。選手として、そこを経験しているのは大きいでしょう」

 第1回、第2回大会と連覇を果たしたが、2013年の第3回大会では準決勝でプエルトリコに敗れ、決勝戦に進めなかった。今回も厳しい戦いが続くことが予想されるが、もちろん目指すは“世界一奪還”。過去3大会に続き、来年3月は日本が“侍ジャパン応援モード”に切り替り、大きく盛り上がるだろう。

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