かつて球界席巻も約20人に…来季進化か、復活か、勝負の年か、松坂世代の今
所属先が決まっていない選手も
その他にも、DeNAの久保康友投手、後藤武敏内野手、日本一にも貢献した日本ハムの代打職人・矢野謙次外野手、西武の上本達之選手、渡辺直人内野手は、来季もベテランとしての存在感を見せてくれるはずだ。
そして、岐路に立たされている選手も多い。世代のトップを走ってきた松坂大輔投手がその代表格。2年前のオフにメッツから日本に復帰。しかし、1軍での勝利はまだない。今年10月2日の楽天戦で日本復帰後初登板となったが、1回5失点(自責点は2)と精彩を欠き、登録抹消。オフにはプエルトリコでのウインターリーグに参加し、来季の復活を目指している。
カープには、25年ぶりのリーグVという栄光の影で悔しさをにじませている者もいる。広島ではかつてのクローザー・永川勝浩が11試合のみの登板で2勝。左腕・江草仁貴は8試合のみの登板に終わった。内野の要だった梵英心は自己最少の7試合の出場に終わり、ヒットはなし。松坂世代は若手の台頭によより、出場機会に恵まれていない。
ヤクルトの館山昌平投手、オリックスの小谷野栄一内野手もケガに苦しみ、正念場を迎えている。広島からFA宣言し、西武にテストを受けて入団した木村昇吾内野手は右膝前十字靱帯を断裂し、育成選手に。厳しいシーズンだった。
巨人の加藤健だけでなく、DeNA・久保裕也、長田秀一郎両投手、西武・竹原直隆外野手も自由契約となり、所属がまだ決まっていない。100人近くいた松坂世代もNPBで所属球団があるのは約20人と数えるだけ。まだまだ活躍を期待したいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count