未完の大器トレード、「史上初」大補強…由伸巨人、2016年の10大ニュース
あの助っ人がCS直前に懲罰交代、オフはFA3人補強
○クルーズCS直前で懲罰交代
ロッテから新加入したクルーズ内野手。投打ともにVの使者として大きく期待されたが最終的にはチームの足を引っ張った。DeNAとのCS直前の練習中にグラウンドを去り、2軍へ。練習態度などを指摘され、チームの士気が乱れる恐れがあったため、首脳陣は降格させた。シーズン中もケガに泣き、フルには戦えず。2年契約の2年目の来季の動向が注目される。
○由伸新監督、1年目は2位で終える
現役を引退し、第18代の巨人軍監督に就任した。言い訳にはしなかったが、開幕から戦力が整わずにチームは5月以降低迷。巨人の歴代の新人監督は長嶋茂雄氏の第1次政権は最下位(1975年)もあれば、川上哲治監督(1961年)、藤田元司監督(1981年)ら優勝&日本一など様々。この1年を糧に来年のV奪回に期待がかかる。
○「神の足」鈴木尚広が引退
代走のスペシャリストとして活躍した鈴木尚広外野手が現役生活20年でピリオドを打った。通算228盗塁を決め、200盗塁以上を決めた選手の中では歴代最高の盗塁成功率を誇った。引退後は野球をネット裏で見たり、野球教室など野球の普及、トレーニングの勉強などをして第2の人生をスタートさせる。再びユニホームを来てグラウンドに帰ってくる日をファンは待っている。
○主将・坂本勇人がセ界初のショートで首位打者
不動の3番打者として坂本が打率.344をマークし、首位打者のタイトルを獲得した。ショートで首位打者のタイトルを獲得するのはセ・リーグでは初めての快挙。重心を後ろに残した打撃フォームは力を生んだだけでなく、選球眼の良さにもつながり、ミスショットが減った。名実ともに巨人のリーダーになりつつある。
○FA史上最多の3選手獲得 V奪回へ大型補強
日本ハムからFA宣言した陽岱鋼外野手、DeNAから山口俊投手、ソフトバンクから移籍の森福允彦投手と合わせ、史上初のFA3選手同時獲得に成功した。新外国人のマギー(タイガース)や160キロ超右腕のカミネロなども獲得。トレードでは日本ハムから吉川光、石川、楽天から柿沢を獲得するなどウィークポイントを埋めた。選手だけでなく、ロッテから小谷正勝投手コーチ、楽天から小坂誠コーチが“移籍”。有能な首脳陣も補強した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count