世界も驚嘆、数々の「史上初」と「衝撃」見せた大谷翔平の2016年
165キロを3球記録、151キロのフォーク、145キロのスライダー…
〇オールスターMVP&本塁打ダービー優勝
「マツダオールスター 2016」第2戦で「5番・DH」で先発出場。自身初のホームランを含む4打数3安打2打点2得点と活躍し、MVPに選出された。また第1戦のホームランダービーでは初出場初優勝。準決勝でヤクルト山田哲人を6-5で退けると、ソフトバンク柳田悠岐との決勝ではあと1アウトで敗退が決まるところまで追い込まれながら、2連発して3-2と競り勝った。投手登録ながらも、「打」で存在感を見せつけた。
〇大一番で圧巻投球&胴上げ投手に
9月28日、敵地での西武戦で先発し、1安打完封。1-0の勝利を演出し、2012年以来4年ぶり7度目(前身の東映時代を含む)のリーグ優勝に導いた。大一番で今季自身最多15奪三振をマーク。自身3年連続の2桁勝利となる10勝目にも到達した。この日は4回まで無安打5奪三振のパーフェクトピッチング。許したヒットは5回の1本だけで二塁を踏ませない内容だった。
〇「リアル二刀流」解禁で負けなし
5月29日の楽天戦で「6番・投手」、いわゆる「リアル二刀流」を解禁すると、右手中指のまめを潰して登板を回避するまで破竹の7連勝をマークした。今季の投手成績は21試合登板、10勝4敗、防御率1.86。その中で投手に専念した14試合は3勝4敗、防御率2.83だったが、投打で出場した試合は7戦7勝、防御率0.33。7勝のうち2勝は対ソフトバンク戦で、計16イニングで1失点のみ(自責はなし)に抑えた。打撃でも打率.381(21打数8安打)、1本塁打、4打点。圧倒的なパフォーマンスを見せた。
〇初の「DH解除」から日本最速165キロマーク
ソフトバンクとのCSファイナルステージ第5戦(札幌ドーム)で「3番・DH」でスタメン出場。7-4と3点リードの9回に自身初めて指名打者を解除してマウンドに上がった。ここで右腕は圧巻の3人斬りを披露し、プロ初セーブをマーク。その中で自身が持つ日本最速を更新する165キロを記録した。打者3人に対して15球を投じ、ストレート8球は全て160キロ超え。そのうち、3球で日本記録となる165キロを記録し、151キロのフォーク、145キロのスライダーも披露した。