人的補償でDeNA移籍の平良 G阿部のリードで見せた才能の片鱗

1軍登板につながった登板、近い将来G打線を抑える投球見せられるか

 平良は「スライダーで勝負するため、内角をいかに攻められるかどうかがカギ」と自分の課題を口にしていた。しかし、阿部は横の動きだけでなく、縦の変化をうまく使い、相手を打ち取っていった。この投球が1軍初登板への道につながった。

 一昨年は台湾、昨年はプエルトリコでのウインターリーグに派遣されるなど、期待は大きかった。

 移籍が決まった右腕は「3年間と短い間でしたがお世話になりました。プエルトリコ遠征など貴重な経験をさせてもらい、今年こそはと思っていました。巨人の経験を生かし、DeNAで活躍する事が恩返しになると思って頑張ります」とコメント。控えめで少しおっとりとした優しい性格だが、マウンドでは少しずつ勝負強さを発揮するようになってきた。

 人的補償として指名された選手は相手側に望まれて移籍する。それは大きな期待と言える。近い将来、阿部と組んだ経験を生かし、巨人打線を気迫で抑える投球が見られるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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