FA間近のダルビッシュ引き留めに米記者が一転否定的見解「レ軍無茶しない」
実力はメジャー屈指、「今年サイ・ヤング賞争いを演じるだろう」
しかし新年を迎えたタイミングでは一転、レンジャーズがダルビッシュに巨額の条件を投じることに否定的な見方を示し、むしろ、将来的なメジャー移籍の可能性が持ち上がっている大谷翔平投手(日本ハム)に資金を投入すると予測。また、「レンジャーズが新たな選手に1億5000万ドル以上を投資する意思があるように思えない」との考えも示しており、その理由として過去、秋信守やプリンス・フィルダーとの大型契約が奏功しなかったことに触れている。
ただ、同記者はダルビッシュの実力がメジャー屈指であることを認めており、「ダルビッシュが次の契約期間でメジャー最高の投手になるかわからないが、今年も含めて、少なくともその1人となると私は確信している。彼は今年サイ・ヤング賞争いを演じるだろう。レンジャーズが開幕までに契約延長しなければ、彼はFAとなり、クレイジーな移籍市場の中心に位置することになる」との見解も示している。
日本人右腕は2012年の入団以降、トミー・ジョン手術で長期離脱も経験したが、3シーズンで2桁勝利を挙げ、2013年には奪三振王(277奪三振)、サイ・ヤング賞投票2位と躍進。登板しなかった15年を除く4シーズンで計100試合に先発、645回2/3を投げ、46勝30敗、812奪三振、防御率3.29の成績を収めてきた。手術から復帰2年目の今季はさらなる飛躍が期待されている。メジャーで注目を浴びる30歳に対し、レンジャーズがどのような動きを見せるのか。今後の動向から目が離せない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count