前ロッテ・デスパイネ、母国での「肥満差別」に“反論” 「生産性が重要」
キューバ代表に不可欠なデスパイネ「誰も彼以上に打てない」
実際に、昨季は日本でキャリア最高の成績を残しており、デスパイネは「今は110か111キロあるけれど、これで最大のパフォーマンスを出せているから、影響はない」と明言している。
キューバでは過去、肥満が理由で代表に呼ばれなかった選手もいたという。ただ、現在のデスパイネについては「誰も無視できない」。ヨエニス・セスペデス外野手(メッツ)、ユリエスキ・グリエル内野手(アストロズ)ら、亡命してメジャー挑戦に踏み切る“アスリートタイプ“の選手が続出しており、デスパイネがキューバ球界に欠かせない選手となっているからだ。
今回の特集記事ではデスパイネについて「幸運」と評し、その理由として「痩せた強打者たちはすでに別の場所でプレーするため去ってしまい、(現在のキューバでは)太っているかどうかにかかわらず、誰も彼以上に打てないから」とレポートしている。
3大会連続出場が確実とされるWBCで“ぽっちゃり体型“のデスパイネが大活躍し、キューバを躍進に導くようなことがあれば、「偏見」も少し治まるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count