先発か中継ぎか…復活狙う斎藤佑に立ちはだかる壁 ハイレベルなハム投手陣

チーム防御率が断トツでリーグ1位の救援陣も激しい競争

 続いてリリーフ陣。昨季リーグ断トツトップの救援防御率2.67を記録しただけに、こちらも激しい争いとなる。昨季は増井の不振で中継ぎから抑えに回ったマーティン(19ホールド21セーブ、防1.07)をはじめ、谷元圭介(28ホールド3セーブ、防2.32)、宮西尚生(39ホールド2セーブ、防1.52)は盤石。守護神再転向を目指す増井のほか、石井裕也(22登板、防1.65)、鍵谷陽平(48登板、防4.23)、井口和朋(37登板、防3.86)、白村明弘(22登板、防2.63)、榎下陽大(16登板、防3.58)、武田久(5登板、防14.54)らもいる。中継ぎを務める右のリリーバーでは150キロ超の直球で攻める投手が多いだけに、140キロ台の直球、フォークを丁寧にコーナーに集める技巧派の斎藤はブルペン陣のスパイスとなりそうだが……。

 今季から新庄剛志、森本稀哲、陽岱鋼らが付けた背番号1を背負う。「ファイターズの1番と言ったらスターの背番号。現状の成績で1番には結びつかない。戸惑いというか、『自分が1番を付けていいのか』という気持ちもありました。その思いはあるんですけど、やるしかないという気持ちしかない」と不退転の決意で臨む。

 昨季の開幕ローテーションは大谷、メンドーサ、有原、吉川、バースが務め、開幕戦のブルペンには加藤、増井、藤岡好明(開幕直後にDeNAへトレード)、井口、鍵谷、高梨、谷元、マーティンが入った。強力投手陣を誇る日本ハムで開幕1軍入りへは激しい争い。復活を目指す斎藤が勝ち残ることが出来るか注目だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY