15年のキャリアに幕 現役続行を模索も…楽天後藤が引退を決断した瞬間とは
ドラフト10位からのスタート「こんなに長くやれるとは」
――悔しかった思い出は?
「プロ野球選手になってから優勝や日本一に全く縁がなかったので、そういう経験をしてみたかったという思いは強いです」
――いい思い出は?
「15年間やってきた中で様々な指導者、仲間と巡り合いました。いろんな考えを持っている人たちと自分の考えによって、小さなことですけど、その中で自分を高められてきたことが良かったなと思います」
――ドラフト10位からのスタート。プロ入りした時、今の自分を想像できたか?
「こんなに長くやれるとは思っていませんでした。入団当時、自分の中で順位は関係ない、入ってからが勝負だと思っていたので、それなりにはできたのかなと思います」
――秋田出身。東北のチームでプレーできた。
「イーグルスに来てから3年間、秋田で試合もありました。スタメンで試合に出ることはなかったんですけど、その中でも高校時代の友人や高校の監督さんから『頑張っているね』という言葉もいただきました。震災以降、少しでもプレーで元気を届けられるようにという思いでやってきました」
――ファンへのメッセージを。
「僕がここまで来られたのもファンの皆さんの応援と支え、そういったものが自分の力になったので心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました」
【了】
高橋昌江●文 text by Masae Takahashi