過去6年のア首位打者独占…WBC初V狙う南米強豪国に「球界最高の打者3人」

驚異の野手陣、ア・リーグ過去6年の首位打者独占

  野手陣も軸にもメジャー屈指の名手たちが揃う。アルテューベは首位打者と盗塁王のタイトルを各2度獲得。14年以降、3年連続で200安打以上をマークし、いずれもリーグ最多安打だった。昨季、メジャーデビューから6シーズンで通算1000安打を突破。また通算200盗塁まであと「1」と、ハイペースで安打、盗塁を量産している。

 インディアンス時代の11年にシルバースラッガー賞を受賞したアズドルバル・カブレラは昨季打率.280、23本塁打、62打点と再び打撃成績を向上させており、カルロス・ゴンザレスも2010年に首位打者に輝いている好打者。強肩で知られるペレスは4年連続でゴールドグラブ賞を受賞する一方、ここ2年連続で20本塁打以上を放っており、メジャー屈指の捕手として評価を高めている。

 また打線の中心に座るのはタイガースの主砲ミゲル・カブレラ。これまで首位打者4度、最多本塁打と最多打点が各2度、12年には3冠王にも輝いており、他国の脅威となるのは間違いない。

 MLB公式サイトではアルテューベとミゲル・カブレラで過去6年のア・リーグ首位打者を独占していることを紹介。ゴンザレスを含め、「ベネズエラ代表は球界最高の打者3人に恵まれているため、攻撃は強固となるだろう」と評している。またチームを率いるオマー・ビスケル監督が「どのチームも準備が最大の懸念点の一つだろう」とコメントしていることも伝えている。

 メジャー屈指のタレントを要する強豪は今大会の快進撃を予想されている。あとは好選手を存分に生かせる準備ができるか。V奪還を目指す侍ジャパンにとっても手強いライバルとなりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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