18年間で1軍出場は185試合も…現役生活を全うした元巨人・加藤健の“流儀”

カトケンが感じた捕手としての幸せ、「新潟に恩返ししたい」

 主に控えとして過ごし、2015年の35試合出場がキャリアハイ。それでも、試合を仕切る捕手としての幸せが現役を長く続けられた理由となった。

「思い出はたくさんあるが、ゲームセットになった瞬間にマウンドでみんなで集まる瞬間は何回味わってもうれしかった。ずっと頭の中にありました」

“新天地”では球団社長補佐として、野球少年向けの野球塾、チーム編成、営業面、運営面などに携わっていく。18年間の経験を惜しもことなく伝えていくつもりだ。

「新潟に恩返ししたいし、野球に携わっていきたい思いがあった。野球の楽しさ、厳しさもあるが、数多くの子ども達のいいきっかけになれば。18年間やってきたことが強みか分からないが、『18年間どうプレーしたか』を聞かれたら、たくさん話をしたいと思います。コミュニケーションを取りながら。僕は新たなスタートをして引き出しを増やしていきたいし、精いっぱい努力していきたいと思います」

 終始和やかな表情で会見を締めたカトケン。生まれ故郷の新潟で第2の人生のスタートを切った。 

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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