先発、代打、野手、野手、休み…MLB監督が描く大谷翔平の二刀流具体案は

大谷の興味は「ア・リーグに球団に向かっている」?

 これに対して、同紙のデリック・グールド記者は「正直言って、フロントは頭を悩ませています。二刀流選手にどうアプローチしていくのか、GMたちのコメントを見たり聞いたりしました」と回答。カージナルスは大谷の獲得を真剣に検討している模様で、入団交渉が実現した場合、どのように説得するべきか、すでに悩んでいるというのだ。そして、マイク・マシーニー監督は構想を膨らませているという。その内容は、先発登板の試合に打席に立ち、その他は代打で待機するという限定的な起用法ではないようだ。

「マイク・マシーニーは、大谷を1日目に先発のマウンドに上げ、次の日は代打出場、3、4日目は外野手として起用し、休みを与え、それから先発させても良いと考えています」

 この流れであれば、大谷は二刀流を貫いてもメジャーの通常の登板間隔である中4日で起用されることになる。ただ、あくまでDH制のあるア・リーグ球団の方が獲得に向けて有利になるとも、同記者は指摘している。

「ミラーのようなリリーフ投手? 彼自身や、彼の多様性に関する関心はアメリカン・リーグに限ったことではないと思います。恐らく、彼の興味はア・リーグ球団に向かっているでしょう。DHの機会があるからです。球団もあなた(読者)と同様の答えを模索しているでしょう」

 回答の最後は、このように締めている。メジャーにおいても、DH制がある方が、本格的な二刀流は実現しやすいのだろうか。大谷の圧倒的な才能が、現代野球の常識を覆し始めていることは確かだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY