2年目の前田健太は「より強力に」 番記者が予想「ドジャースを飛躍させる」

大台の200イニング突破も視野? 編成部門取締役も期待「昨季よりも良くなる」

 ただ、これも今季への糧になると、パティーヤ記者は見ている。「ポストシーズンで苦しんだ印象は残っているが、全体的に見て2016年のルーキーシーズンが悪かったわけではない。前田はレギュラーシーズンで32試合に先発、ドジャース開幕ローテーションで唯一怪我がなかった」。前田が新人王投票で3位に入ったことにも言及しつつ、ドジャースの編成部門取締役のアンドリュー・フリーマン氏が「彼は昨シーズンよりも良くなるだろう。プレーオフも含め、メジャーリーグを理解したはずだ」 と話していることも伝えている。

 さらに、記事では「2017年の前田はより強力になるであろう」とも指摘。その「兆候」の1つとして挙げられているのが、今春のWBC不参加が決まったことだ。新シーズンに向けてのトレーニングに励めることが、プラスに働くという。

 フリードマン氏の「今冬、彼が非常に熱心にトレーニングに励んでいることを知っている。来年、200イニングを達成できるよう、あらゆることをしているのも」というコメントを紹介。メジャーの先発投手にとって「一流」の条件となるシーズン200イニング突破も見据えたトレーンングを続けているという前田に対して、チームも大きな期待を抱いているようだ。

 昨年のプレーオフでは疲労が蓄積していた可能性もあるだけに、デーブ・ロバーツ監督も「今冬、ケンタについて話し合った。彼は並外れたシーズンを送った。彼の体への負担を理解することができた。仕事をこなすために、筋肉をつけ、体重を増やす必要がある」と“要求“しているという。

 ドジャースにはクレイトン・カーショーという絶対的エースがいる。昨年は負傷離脱もあったメジャー最強左腕だが、今季は本来の投球を見せてくるはずだ。もし前田が昨季以上の成績を残し、先発ローテーションを牽引すれば、ドジャースにはもう1本の柱が通ることになる。

 そして、昨季からパワーアップしてプレーオフでも好投できれば、29年ぶりのワールドシリーズ制覇も見えてくるはず。今季のドジャースにおいて、前田がキーマンの一人となることは確かだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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