田澤とジグラー加入のマーリンズ救援陣「球界最強の1つになり得る」
「タザワがブルペンの5番手だったら申し分ない」
記事では、フェルプスの先発再転向の可能性に触れながら、「もし救援であれば、守護神ラモスにつなぐ3人のセットアッパー」としてバラクロー、フェルプス、ジグラーをリストアップ。「タザワがブルペン5番手だったら申し分ない。ここ数年は強打のア・リーグ東地区で高レベルな救援として過ごした」と指摘し、マーリンズのブルペンがいかに層が厚いか解説している。
唯一弱点があるとすれば、それは「左腕の不在」。ナ・リーグ東地区には、ハーパー、フリーマン、マーフィー、デューダらのように左の強打者が揃うため「今後マーリンズが左腕救援を補強しても驚きはない」としているが、実は昨季の田澤は右打者以上に左打者を抑えている。右打者の被打率が.273だったのに対し、左打者は.207という数字で、左打者との方が相性がいい。もし左腕が補強されなければ、田澤が左対策で借り出される可能性は十分にある。
記事によれば、救援の座を争う2年目ウィットグレン(昨季防御率3.14)、3年目エリントン(同2.45)の他にも、傘下3Aには若手リリーバーがひしめいているそうで、ブルペン入りが間違いない優良リリーバー6人が不調に陥っても、その穴を補うピースは揃っている。
決して派手さはないが、十分過ぎる層の厚さを持つマーリンズ救援陣。「2017年メジャーで最も層が厚く圧倒的な強さを持つリリーフ陣になる可能性がある」との指摘通り、先発の物足りなさを補って余りある存在となるのか。プレーオフ進出のカギはブルペンが握ることになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count