セイバーメトリクスの指標から2017年を占う パ・リーグ期待の選手たち
安定した投球を見せた日ハム高梨のWHIPは?
山川が昨年放った36安打中、本塁打は実に14本と約4割近くが本塁打という結果だった。おのずと長打率も高くなり.590。OPSは.925だった。また、長打率から打率を差し引いた指標のIsoPは.331。メヒアが.257、中村剛也が.209だったため、山川の長打力が際立っていた。メヒア、中村だけでなく、今季から背番号3を付ける浅村栄斗、森友哉と長距離打者が揃う埼玉西武にあって、山川の飛躍もチームにとって大きな力になるだろう。
投手では昨年、パ・リーグ新人王に輝いた北海道日本ハムの高梨裕稔投手に注目だ。プロ3年目の昨年はシーズン途中から先発ローテーションに加わり、10勝2敗とリーグ優勝に大きく貢献した。投球回数は109回2/3と規定投球回数には満たなかったが、投手が1イニングあたりに平均何人の走者を出したかを表す数値のWHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)では1.05の数字を残した。WHIPが1.00を切れば大変優れたピッチャーと評価される中、高梨は安定した投球を見せたと言える。
現在の立ち位置からチームに欠かせない主力選手へ。2017年の更なる飛躍から目が離せない。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」武山智史●文