柳田、秋山、石川、斎藤佑…脂が乗り切った「パ・リーグ黄金世代」の現在地

斎藤佑ら“背番号変更組”にも注目

 ともに2012年のドラフトで埼玉西武へ入団した増田と高橋朋の活躍も見逃せない。2014、2015年はサイドハンドからのスライダーを決め球にする高橋朋が、昨季はストレートで押す投球が持ち味の増田が抑えを務めた。タイプの異なる2人の継投は絶妙な相乗効果を生み出していたが、昨年は高橋朋がトミー・ジョン手術を受けてシーズンの大半を棒に振っている。この2人のコンビ復活も、今季の見逃せないポイントの一つだ。

 さらに、注目したいのが、今季から背番号を変更するドラ1組だ。斎藤佑「18」→「1」、大嶺祐「11」→「30」、伊志嶺「5」→「38」、塩見「11」→「17」と、4人が新背番号を背負って心機一転を図る。また、2006年の高校生ドラフト1位で北海道日本ハムから指名されて入団し、2012年に最優秀選手賞を獲得した吉川光夫投手の背番号も移籍先の巨人ではこれまで着けていた「34」から「21」となることが決まっている。

 そして、3月に開催されるWBCには、秋手と東京ヤクルト・秋吉亮投手、巨人・坂本勇人内野手が侍ジャパンに名を連ね、石川の選出も濃厚だ。4人が日本を代表する選手として選ばれることになれば、世代別で最多の人数となる。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手やロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手も、参加を表明していれば確実に招集されていたはずだ。「黄金世代」には、シーズンより一足先に世界大会での活躍にも期待がかかる。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」藤原彬●文

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