古巣への感謝、初の移籍、イチローとの共闘…田澤純一が激白「やるしかない」
メジャー入りから8年を過ごしたレッドソックスへ「感謝の気持ちしかない」
ご存じの通り、メジャーではデビューから引退まで1つの球団で終える選手は少ない。特に、中継ぎ投手の場合、3年以上の長期契約を結ぶことは稀で、長くキャリアを積むほど多くの球団を渡り歩く傾向にある。
「中継ぎって(チームを)まわり始めたら、ずっと転々とするケースがあるじゃないですか。だから、僕もそこに入っていったのかなって。僕はこれが初めての経験ですけど、チームを渡り歩きながらコンスタントに結果を残す投手って、改めてすごいと思いますね。いかに自分のすべきことに集中できているか。僕も行くチーム行くチームでうまく雰囲気を感じながら、適応できたらいいと思います」
新たな経験の中に身を置いていても、どっしりと構えて動じる様子はない。かといって、メジャーで受ける高い評価を鼻に掛ける様子はゼロ。この8年で投手として大きな成長を遂げる一方、地に足の付いた人間性を失わずにいることもまた、田澤の魅力の1つだろう。今となっては”古巣”のレッドソックスに話が及ぶと、感謝の言葉しか出なかった。
「僕をイチから教えてくれたのがレッドソックス。感謝の気持ちでいっぱいです。(トミー・ジョン)手術から何からいろいろやってもらった。あのチームがあったから今があると思う。最後は僕が上手いピッチングができなかったので、チームはどう評価しているか分からないですけど、僕は感謝の気持ちしかありません。
(昨季)プレーオフのメンバーに入れなかったのは、自分の不甲斐なさ。悔しさはありますけど、僕が出した結果がすべて。自分が招いたことなんで仕方ないです。逆に、プレーオフに同行している間、日本人スタッフの方々が『来年に向けてこんなトレーニングをした方がいいよ』ってアドバイスを下さった。今でも『元気にトレーニングしてる? 何かあったら声掛けて』って連絡を下さるんです。もう戦力じゃない僕のために。本当に僕は恵まれているなと、感謝しかありません」