なぜ投手に故障が多いのか MLB屈指の剛腕が考える「指導法の問題点」とは
バーランダーの持論「球速は自然に上がるもの」
そんな右腕は、投手が抱える故障の多さに原因には、少年時代の教えが影響すると考え、持論をこう語っている。
「球速は自然に上がるもの。細かい調整は後でいい」
指導者たちが球速を上げるため、体ができ上っていない少年時代に全力で投げさせることが、のちの故障につながってしまうという考えのようだ。
日本では済美・安楽智大投手(現楽天)が13年春のセンバツで3連投を含む5試合に登板、1大会で772球を投げたことが「肩は消耗品」と考える米国で「酷使だ」などと論争を呼んだこともある。
メジャー通算173勝をマークした投手の“提言”は、日本の指導現場においても考える余地はあるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count