DeNAの最重要ピース ラミレス監督は「筒香を守る5番」を見つけ出せるか

投手とは対照的に野手は大型補強なし…「筒香を守る5番」は誰に?

 昨季の成績を見ると、5番スタメンは73試合でロペス、次いで36試合で宮崎を起用した。

 調子に波のあるロペスは「筒香が後にいる方がいいボールを見られる」(ラミレス監督)との理由で、開幕戦、シーズン終盤やCSで3番起用したことを見ても、基本線は3番を打つ可能性が高い。そうなると、ロペスと入れ替わるようにして5番を打った宮崎が入り、「3番・ロペス、4番・筒香、5番・宮崎」の形が最有力か。

 とはいえ、持ち前のパンチ力で自己最多11本塁打を放った5年目の宮崎も、昨季がレギュラー1年目で今年も安定した成績が残せるかは未知数。ロペス以外の助っ人では、意外性のある打撃で勝負強いエリアンは安定感を欠き、BCリーグ石川から入団テストを経て獲得したシリアコはパンチ力が売りだが、NPBで通用するかはフタを開けてみないと分からない。

 今オフ、パットン、クレイン、ウィーランドら次々と補強した投手陣とは対照的に野手の大型補強がなかったことを考えると、春季キャンプからオープン戦を経て、打順を固めていくことが現実的だろう。

 ラミレス監督はシーズン中、「筒香を守る5番打者」と表現したこともあった。今季は3冠王も期待される4番の後を「守る」打者は誰になるのか。その成績が、筒香の、そしてチーム全体の命運を握る可能性もある。現役時代、強打者として鳴らした指揮官は、最後のピースを見つけ出せるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY