侍ジャパンの投手陣決定、守護神は誰に? 松井、平野、牧田、それとも…
経験ならば松井、平野…2009年のダルビッシュのような“ウルトラC”も!?
日本ハムの増井浩俊投手も有力候補だ。昨季チームでは不振のため抑えから先発転向し、10勝10セーブをマーク。今季は抑えへの再転向を直訴し、オフから調整を進めている。プレミア12では4試合救援で防御率6.75。昨年11月11日のメキシコとの強化試合では2番手として3回2安打1失点と、第2先発としての能力もある。先発、中継ぎ、抑えと一人三役をこなせる万能型投手で、侍ジャパンの秘密兵器となりうる存在だ。
ヤクルト秋吉亮投手は昨季途中のオンドルセクの退団を受け、19セーブをマーク。救援失敗は2度だけと安定した投球を披露した。昨年11月11日のメキシコ戦では9回から1回1安打無失点。13日のオランダ戦でも同点の9回から救援し、1イニング1安打無失点と滑りやすいWBC公式球にも対応している。
また、西武のサブマリン牧田和久投手は13年の第3回大会で抑えを任され、3試合1勝1セーブ、防御率0.00。日米野球2014など国際試合の経験も十分だ。昨季は中継ぎで25ホールド。世界的に希少な下手投げは、相手にとって嫌な存在に違いない。
そして、抑えの“ジョーカー”となりそうなのが大谷翔平だ。日本最速165キロの豪速球、フォーク、スライダーは切れ味十分。09年の第2回大会では球団OBで共に自主トレを行ったダルビッシュが抑えにまわり、胴上げ投手となったのが記憶に新しい。3月7日のキューバとの開幕戦先発が有力視されているが、昨年の春季キャンプでは権藤投手コーチが守護神候補に挙げていた。もし実現すれば、これ以上ない“ウルトラC”となりそうだ。
3月7日から始まるWBCに照準を合わせ、しっかり状態を上げて来られるのは誰か? 侍ジャパンのクローザーに注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count