東西怪物、6番目のイス、部員10人の悲願…27日選抜出場校発表の注目は?

部員10人で吉報待つ21世紀枠2校、発表は27日午後3時過ぎ

 秋季大会の内容でいえば、日大三は東京大会決勝の9回までリードする大接戦を演じ、勝った早実が明治神宮大会準Vしたことを考えると、やや優位か。慶応は、日大三が出場すれば東京2校で神奈川0校となる地域性を加味すれば、選出の目はある。一般選考枠で最も予想が難解だが、「6番目のイス」に滑り込むのは、どの学校になるのか。

 9地区の推薦校から3校が選出される21世紀枠で話題となりそうなのが、部員10人の悲願だ。

 部員不足などの困難を乗り越えた学校、文武両道など他校の模範となるべき学校で、秋季大会で一定の成績を残した中から選ばれる同枠。不来方(岩手)は部員10人ながら岩手県大会準V。東北大会初戦(2回戦)でも甲子園常連の八戸学院光星(青森)に0-2と善戦し、実力を示した。

 成績面ではやや劣るが、同じく洛星(京都)も部員10人で京都府大会8強。毎年、地元の京大や東大に多くの合格者を出す名門進学校でもある。ともに少ない部員数では練習に不便さがあり、おまけに2人以上の病気や故障者が出たら大会にも出場できないというハンデを克服してきた。どこよりも団結が強い10人に吉報は届くのか。

 そのほか、昨春の覇者・智弁学園(奈良)、同夏の覇者・作新学院(栃木)、常連校の大阪桐蔭(大阪)、仙台育英(宮城)、明徳義塾(高知)らも選出が有力視されている。

 発表は27日午後3時過ぎ。どの学校に吉報が舞い込み、甲子園切符をつかむのか。運命の時は、もうすぐだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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