早実・清宮、センバツ決定に安堵 「球場のみ込む野球」で王さん以来のV狙う
1年夏は甲子園の土を持ち帰らず、今度こそ「優勝」へ
2年生の春、夏と甲子園出場から遠ざかったが、自身は進化を見せてきた。昨秋終了時点で放った本塁打は実に78本。通算60本の星稜・松井秀喜(元ヤンキース)ら歴代の強打者をすでに超え、史上最多107本も射程に捉える。周囲の期待や注目も増すばかりだ。
「そういう風に注目していただいて、たくさんの人に来ていただくことがパワーなっていることは間違いない。でも、自分は主将だし、3番でもある。チームがかつために徹するべき。秋は準々決勝から決勝にかけて何も役に立ててない。その借りを返すというか、主将としてチームの3番として引っ張っていければ」
そう力強く宣言した清宮は60年ぶりのセンバツ制覇を見据える。
「(目標は)もちろん、優勝です。でも、一戦一戦勝ち上がったら……という感覚でいたらいい。そこは自分たちのスタイル変えずに、一戦一戦勝ち上がっていけたらいい」
1年生の夏、準決勝で敗れた際は甲子園の土を持ち帰らなかった。その時点で、いずれ聖地への帰還を果たすという決意を胸に刻んでいた。その後、順調に進化を遂げてきたスラッガーは聖地で再び“清宮フィーバー”を巻き起こせるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count