田中将大が「契約破棄する可能性はない」 球団幹部の“読み”をNY記者が紹介
オプトアウトなら「大金を手にする」も…右肘の状態が懸念材料に?
同記者は、ある球団幹部が「彼がオプトアウトする可能性はない」と話していたことを紹介。さらに、ベテランスカウトも「オプトアウトするなんてどうかしているよ」と指摘し、エージェントは「(田中のオプトアウトは)非常にリスクが高い」と語ったという。さらに、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが「どうあれ、我々はそのこと(田中のオプトアウト)に関して重点を置いていない」と述べていたことにも言及している。
記事では、今年で29歳と年齢的に若いこともプラス材料となり、田中がオプトアウトすれば、大金を手にする可能性も十分にあるとする一方、右肘の状態が懸念材料になる可能性にも言及。「肘に不安を抱える投手に対し、チームはいくら払うのだろうか」と疑問を投げかけている。
田中は昨季、31試合に登板して199回2/3を投げ、14勝4敗、リーグ3位の防御率3.07、同5位のWHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)1.08をマーク。先発ローテーションの大黒柱としての立場を確立した。スウィーニー記者も、防御率、WHIPなどあらゆる指標でトップ5入りを果たしたことを特筆している。ただ、右肘の不安を完全に払拭したようにも見えるが、それでもなお、関係者は不安材料と考えているようだ。
記事によると、球団幹部は「各球団が彼の状態についてどう見ているのかを知らないままオプトアウトするのは非常にリスクがある」と指摘し、「オプトアウトのことを考えても、彼は怪物的なシーズンを送らなくてはならないだろう」と話したという。さらに、他のスカウト2人が、「もし2017年の田中の成績が良く、問題がなければ、球団(ヤンキース)は短期契約を結ぶべきだ」と述べていたことも紹介している。