NY紙で専門家が絶賛 田中将大と名投手に共通点「1つの次元で収まらない」
今季終了後に契約破棄の権利を持つも…「ヤンキースはエースとして再び必要とする」
記事によると、フラハティ氏はさらに「彼(田中)は対戦相手がスプリットのことを意識していることをわかっており、デビュー当初よりもスプリットを投じるのを抑えめにしている。昨年の終盤、彼が変化球を投じるべきカウントで直球を投げ、直球を投げるカウントで変化球を投げていたのには、驚かされた。彼は今や卓越した万能性を備えた投手になったね」と絶賛。その上で、再び「田中とムシーナは1つの次元で収まらない、その点が僕は気に入っているんだ。ある時は技巧派、ある時はパワーピッチャー。投手がそういったオプションを兼ね備えていると、捕手としては非常に楽に仕事をさせてもらえる」と、偉大なOBと共通点が多いことを強調している。
また、同じように「YESネットワーク」でアナリストを務める元ヤンキース投手のアル・ライター氏も、田中について「彼を見ていても『ワオ』と驚くことはないかもしれない。しかし、彼はオールスター級の投球を見せてくれるんだ」と称賛しており、同紙は「フラハティとライターの両氏は田中の多彩な武器、コントロール、そして彼のユニークな予測不可能さに言及している」と伝えている。
田中は2014年から7年契約を結んでいるが、今季終了後に契約を破棄してFAとなれるオプトアウトの権利を持っている。昨季同様の成績を残せばさらにいい契約を結べることは確実で、オプトアウトの可能性は高いと見られている。記事でも「田中が今季活躍し、故障もしなければ、彼はオプトアウトし、巨額契約を得ることもできるだろう」としつつ「田中以外のヤンキース先発陣の層の薄さを考えれば、ヤンキースはエースとしての田中を再び必要とするだろう」とも指摘。もし田中がFAとなっても、ヤンキースは再契約に動くと予想している。
エースとして迎える今季、ムッシーナ氏のように20勝を挙げる活躍に期待したいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count