高校ジャパンの1軍ドラ1・3人衆 それぞれのキャンプスタート
3投手が交わした約束とは
2010年の菊池雄星以来の高卒ルーキーの1軍キャンプとなったのは西武のドラフト1位・今井達也投手。キャンプ初日からブルペン入り。1軍の主力投手が投げ終わった後にブルペンに登場し、首脳陣、球団スタッフ、報道陣が昨夏の高校V腕の投球を見守った。
ストイックな右腕は全力ではないものの、辻監督らの御前投球や慣れない環境で気が張ったのか、翌2日の練習で多少の張りはあったようだ。大事には至っていないが、この経験も自分の引き出しとして、西武の投手王国を築いていってもらいたい。楽天、ヤクルト、西武のいずれの球団も決して先発投手陣が潤沢ではない。十分に今季の1軍登板の可能性はありそうだ。
3人には大きな夢がある。彼らは昨夏の甲子園に出場し、そのままU18の日本代表に選出。アジアの頂点に立った。解散後、約束を交わしている。「このメンバーでもう1度、日の丸のユニホームを来て戦う」ことと、「いつかプロの世界で投げ合う」こと。彼らの夢は、プロ野球界、ファンの希望でもある。2020年の東京五輪やWBCなどの世界大会で一緒に戦うため、一歩ずつ前に進んでいく。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count