楽天が今季から価格変動制を導入 これからの野球チケットのトレンドとは?
世界一カブスのチケットはますます高騰?
座席、対戦相手、プレゼント配布の有無、そして何曜日に開催される試合か、など多くの要素を考慮した上でチケットの値段を設定していく。値下げ、現状維持のチケットもある中、3ドル(約335円)以上の値上げを決めたチケットも25%ほど存在。効率良いチケット販売のためにデータを用いた値段設定が今後多く見られていくことになるだろう。もちろん、これまでもデータは活用されてきただろうが、さらにもう一歩先をいくデータとチケット販売の融合が見られるはずだ。
二次流通のチケットの売り上げはそもそも需要と供給で成り立っていたが、すでにスプリングトレーニングのチケットが販売されており、高額な試合のほとんどがシカゴ・カブスの試合で占められている。優勝する前からチケットの売り上げは比較的高かったカブスだが、実力も伴ってきたことからその値段は高騰することが予想される。今後データが用いられることによって、一次流通にもどれほどの影響があるのか、非常に気になるポイントだ。
チケットの売り上げを伸ばすための企画や取り組みはこれまでも多く話題になってきたが、根本的な値段設定や実際のチケットそのもののハード面に関しては見過ごされてきた。スマート化する商品が増える中、スポーツ観戦チケットはどのように変化するのか。データを活用してファンを引き付け続けることができるのか。注目していきたい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」新川諒●文