今も鮮明に覚えているメッセージ ロッテ高卒4年目右腕が今季にかける想い

今も鮮明に覚えているメッセージとは…

「あの時はプロの世界に来て、本当に正解だったのかなあと考えたこともあった。ただ、そんなことをクヨクヨと考えても、なにもならない。今できることをやるしかないと自分に言い聞かせた日々だった」

 1年目はファームでも、なかなか公式戦で投げる機会に恵まれなかった。投げられない辛さ。そして実力差をしっかりと受け止めて練習に取り組んだ。「誰よりも走ってやろうと思った」。走ってウエートをして、華奢な体を大きくすべく、食事を多くとることを心がけ時間を費やした。そして周りも励ましてくれた。体の状態を見てくれるトレーニングスタッフたちは頑張っている二木にいつも声をかけてくれた。今でも鮮明に覚えているメッセージがあった。

「4年後に同じ年の選手たちが大学を出てプロ入りしてくるときに、しっかりと1軍で投げられるように頑張ろう」

 1年目のシーズン終盤に2軍戦デビュー。結局、2試合に登板して2イニングだけの登板となった。それでも明確な目標を持ち、夢を忘れることはなかった。だから、どんな苦境にも前を向いた。気が付けば体重は10キロ以上、増えた。それに比例して球速もどんどん上がった。

 2年目の終盤には1軍昇格し、1試合に登板。3年目の昨年には1軍でプロ初勝利を含む7勝をした。高校を卒業して今年で4年目のシーズン。あの時、何度も励まされ、具体的な目標にしてきた「4年後の1軍定着」は現実的な目標となりつつある。

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