海外記者が大谷翔平を徹底解剖 取材のため来日「今世紀最も素晴らしい存在」
本人はさらなる成長を誓う「170キロも…」
そんな大谷の最大の魅力は、まだ最終到達点が見えないことだ。制球面や打撃面、メジャー挑戦を決めた場合にはNPBからMLBへの移行と、課題は残されている。本人もそう実感しているようで、球速もまだ上がると、取材に対して明かしている。「今後数年で、もっと成長すると思っています。球速も上がり、コントロールも良くなる。どのくらい速くなるかはわかりませんが。ただメカニクスは向上させられる。昨年165キロを投げましたが、多分168キロは投げられる。168キロまで達すれば170キロも。楽しみがあります」。まさに無限の可能性を秘めた、前代未聞の選手だ。
昨年末に改正されたMLBの新労使協定のもとでは、大谷が今オフにポスティングシステム(入札制度)で渡米することを決めても新人同様の扱いとなるため、現時点で大型契約は結べない。ただ、大谷自身は「お金のことは気にしません」と言い切っており、一方で「自分が新しいルールのもとで挑戦する初の選手となるので、難しい決断になると思います。日本の野球選手全員のための決断となるので、個人的な思いだけでは決められません」と複雑な心境も明かしたという。
底知れぬポテンシャルで、球界の常識を覆し続ける二刀流右腕。同記者は「彼の辞書に後戻りはない、今後数年で大谷翔平はさらに変わっていくだろう」と更なる飛躍に期待しているが、これは全てのファンに共通する願いだろう。
大谷は最終的にどんな選手になってしまうのか。すでに海の向こうからも熱視線が送られている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count