WBC米国代表、真のトップ選手は不在? 米紙「辞退した選手を非難できない」
剛腕代理人は“2A選抜”を提案、「もし負けたとしても気にはとめられない」
選手はあくまで所属チームのためにシーズンを戦うべく、開幕へ向けて照準を合わせることが重要だと指摘。確かに、選手が収入を得られるのは球団が給料を払ってくれるからであり、記事ではその点を強調している。
一方で、今回の記事では、剛腕代理人のスコット・ボラス氏が2Aから若手を集めてWBC代表チームを形成するべきと提案していることも紹介。大会のために、若手選手を集めて数か月準備をさせ、大会に臨ませれば、「もし負けたとしても気にはとめられないだろう。もし勝てば輝かしい瞬間となり、将来有望な若手選手を目にすることになる」としている。この一文からは、米国内でWBCへの熱がまだ決して高くないことが伝わってくる。
この他、25歳以下で代表を形成する手もあると提案。その場合、トラウト、ブライアント、アレナド(ロッキーズ)、イエリッチ(マーリンズ)、ハーパー(ナショナルズ)、シーガー(ドジャース)、ラッセル(カブス)らが該当するという。
同紙は最後に「想像の世界だけであれば、もっとやり方はあるようだ」としているが、WBCの本来の目的は、各国がベストメンバーでぶつかり合う真の「世界一決定戦」のはず。米国内では、WBCが今回で最後になるとの報道も出ているが、継続のためには米国代表が本気になる必要がありそうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count