合言葉は「ホセのように」―急逝エースの思い胸にシーズンへ臨むマーリンズ

バッテリー組始動、一冬超えた今も強く残るショック「失った傷はすぐには癒えない」

 イチロー外野手と田沢純一投手が在籍するマーリンズは、バレンタインデーの14日にバッテリー組がキャンプをスタート。昨年9月にボート事故で亡くなったエースのホセ・フェルナンデス元投手への思いを胸に新たなシーズンを踏み出した。

 グラウンドの内外で強いリーダーシップと明るい空気をチームに運んでいたスターを失ったショックは、一冬超えた今も強く残る。投手陣は春季トレーニング用のユニホームにフェルナンデスの背番号16の喪章をつけて練習を行った。マッティングリー監督は全体練習前のミーティングで、フェルナンデスの野球に対する姿勢について言及したという。

「彼はいつも野球を始めたばかりの子どものように情熱的にプレーしていた。その姿勢はとても素晴らしいもので、すべての選手にホセのようにプレーしてほしいんだ」

 比較的に仲が良く、おとなしい選手の多いチームに「情熱」の必要性を説いた。

 また、抑えのA・J・ラモスは「偉大な友人」のいない春季トレーニングに違和感を覚えた一人だ。「今日だってクラブハウスからグラウンドに向かう時に、『早くしろ』という彼の声が聞こえてきそうだった。失った傷はすぐには癒えない」と神妙に話した。

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