韓国でも絶賛されるイチローの流儀 「依然として重要」「称賛以外できない」

健在ぶりの裏にあるストイックな流儀を紹介「執念の境界線に存在する」

 実際にイチローの言葉通りの活躍で、日本に06年と09年のWBC連覇を許した。特に、2009年は2次ラウンドで日本に勝利し、マウンドに国旗を立てた韓国だったが、決勝ではスランプを乗り越えたイチローに6打数4安打とめった打ちを食らった。延長10回に決勝の2点タイムリーを打たれた屈辱は、多くの韓国国民の脳裏に焼き付いている。

 あの発言から10年が過ぎた。「イチローは依然として重要だ」と健在ぶりを分析した記事では、今年10月に44歳を迎えるイチローがメジャーではブレーブスのバートロ・コロン投手(43歳)に次ぐ2位、野手では現役最年長であることを紹介。NPBの最年長投手が中日ドラゴンズの岩瀬仁紀(42歳)、韓国プロ野球の最年長投手が起亜タイガースの崔映弼投手(42歳)であることと比較しながら、「このことがイチローが全世界の現役選手で最高齢の野手たらしめている」とレポートしている。

 イチローはマリナーズでメジャーデビューした2001年から10年連続で200本安打を達成したが、「2011年からパフォーマンスは下降している」と分析。一方で、「守備と走者として二重の供給源となっているイチローは4番目の外野手として依然として価値を示している」と指摘。出場143試合で、打率.291、1本塁打、22打点、10盗塁という昨季の成績も紹介した。

 さらに、その健在ぶりの裏には、イチロー独特のストイックさが存在すると言及。「彼の怪我を避けるための慎重さは執念の境界線に存在する」「同じルーティンを過去25年、一日中繰り返してきたので、彼は重大な怪我をしたことが一度もない」と一流のプロ意識を表現している。

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