「耐久力上昇」目指す前田健太、1年間で約7キロ増量 地元メディアが報じる
2年目への自信を漂わす前田、「効率的に打者と対峙できる」
前田はオフの間、自身のインスタグラムなどで本拠地ドジャースタジアムでの自主トレの様子を頻繁に報告していた。すべてが手探りだった昨年とは違い、2年目を迎えて「やりたいことが出来ている」という。そして、自主トレに手応えを感じていると、地元メディアの取材に答えている。
今季、カギとなるのはカットボールになりそうだ。「カッターはゴロを生み出し、チェンジアップは三振を取りたい場面に温存することが出来ると期待している」。記事では、このように紹介。前田自身は「(去年は)打者のことを知りませんでした。彼らの傾向を把握するの難しかったんです。だから、結局、僕は最初から全力で投げるようにしていました。今は打者のことが分かります。多分、効率的に打者と対峙できると思います」と話したという。
昨季は、絶対的エースの左腕カーショーらドジャースの先発投手陣が次々と負傷離脱する中、ただ1人、先発ローテーションを守り32試合に登板した。日本人メジャーリーガーとしては、2012年のダルビッシュと並んで最多タイとなる16勝(11敗)をマーク。防御率も3.48と優秀な数字を残り、新人王投票では3位に入った。ただ、投球回数は175回2/3とやや物足りない結果に。プレーオフでも本来の投球を出来なかった。まずは、一流投手の証となるレギュラーシーズンでの200イニング達成へ向け、努力を続けている。
昨年覇者のカブスとともに、世界一の最有力候補と見られているドジャース。カーショーが本来の投球を見せ、前田が200イニングに到達し、その他の先発投手も役割を果たせば…。5年連続の地区制覇、そして、その先にあるワールドシリーズ制覇が見えてくる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count