ロッテドラ1佐々木、初実戦で2回無安打 同級生の女房役・田村「さすが」
本人も意欲「左打者を抑えるバリエーションを増やさないと」
左の香月には外のシンカーで注文通りひっかせさせて二ゴロに仕留めるなど、高い能力を見せつけたが、そんな初登板の佐々木に伊東監督がさらに高度な注文をつけるのは、潜在能力の高さを知ったからこそだろう。佐々木自身も「球種の精度を高め、左打者を抑えるバリエーションを増やさないといけない」とすぐに反応した。
3回には、死球で出した中村にボール2つが続いた後の3球目で簡単に盗塁を許すなど課題も見えた。それでも、伊東監督は「多少の不安はないと。良すぎたら逆に困まる」として、「最初としてはまずまずだったのではないか」と及第点を与えた。
同じ1994年生まれの田村は「投げるテンポが速くなって、ボークをとられるのではないかと心配になってマウンドに行ったが、カウント3-0から三振をとれるのは凄いと思った。2イニング目はさすが」と感心。同期バッテリーでプロ初勝利を頭に描いている。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono