「信じることをやめないで」 苦しむロッテドラ1佐々木を原点に返らせた唄
雑草人生支えた歌詞…「もうダメさ これ以上は前に進めない。そんな日が誰にだってある」
そんな苦しい時に原点に戻れる曲があった。高校時代からお気に入りの曲。馬場俊英さんの「スタートライン~新しい風」。その歌詞を佐々木は自分の人生そのものに感じることができる。中学までは軟式野球部。高校では一塁と外野手として都立高校で名門私立校を倒そうと頑張った。野球エリートではない中で挫折を繰り返し、試行錯誤しながら歯を食いしばった日々。いつもこの曲が励ましてくれた。
「どんな時も 信じることをやめないで きっと チャンスは何度でも 君のそばに~」
その歌詞の部分を聞き終わると不思議と勇気が出る。プロに入った今でも原点に戻れるこの曲の存在は特別だった。
「大学2年の時ですね。全然勝てなかった。歯が立たなくて、自分にも自信がなくて、そんな落ち込んでいる時にこの曲を聞いたんです。負けても、なにもうまくいかなくても、頑張らないといけない。人生とはそのようなものだなって。奮い立たせてもらいました」
大学から本格的にピッチャーとしてマウンドに上がるようになった。しかし、球種も少なく、なかなかうまくはいかなかった。2年の時にチームが1部昇格をするとなおさらレベルの差を感じた。負けるのが、打たれるのが悔しく、どうしようもなく辛かった。自信など微塵もなかった。何度も諦めようかと思った。だけど、不思議と逃げ出そうとした時に、この曲がいつも耳に入ってきた。
唄は「もうダメさ これ以上は前に進めない。そんな日が誰にだってある」で始まる。ハッとさせられた。大学生活はまだ半分も終わったわけではない。自分を信じ練習の虫となる事を決意した。今まで積極的ではなかったウエートにも挑戦をした。また挫折をしそうになると、この曲を聞いて自分を励ました。