高知入り555発ラミレス、ライバルはどう戦う? 3監督直撃「ビビる必要ない」
香川・西田監督「1試合3本や5本ホームランを打ってほしい」…その理由とは
ただ、ラミレスは第一線を退いている44歳。どんなモチベーションで、四国のグラウンドに立つかはやってみないとわからない。香川の西田監督は「うちの試合以外で」と笑って前置きした上で、真剣な表情で持論をぶち上げた。
「1試合3本や5本、ホームランを打ってほしい。私が切望するのは下馬評通りに活躍してくれること。そのくらいの爆発力を見せてくれたら、やっぱり本物だと思えるわけだから、気持ちを続けてもらって桁違いの活躍をしてほしい。それを抑えることで大きな自信につながっていく」
そう考えるのは、独立リーグの発展につなげたい思いがあるからだ。
「球児が来た時もそう。レベルの高い選手がいたら相乗効果で、若い選手が見よう見まねでうまくなる。いい芸を見ないと自分の目も衰えると言うように、いいプレーヤーが周りにいることで、独立リーグのレベルも上がってくる。やっぱり、いいものを見なきゃ」
徳島の養父監督は「向こうは楽しんで気持ち良くやってくるでしょう。胸を借りるつもりで作戦を個々で立てていけばいい」、愛媛の河原監督は「話題としては、すごくいいことではないかなと思う。アイランドリーグも、そこまで(認知度が)広まっているわけではないから」と、それぞれの立場から“レジェンド”への思いを明かした。
シーズンの開幕は4月。果たして、ワールドシリーズMVPにも輝いたラミレスは四国の地でどんな打撃を披露してくれるのか。ファン、メディアだけでなく、実際に戦うライバル3球団の指揮官も同じ気持ちでいる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count