日本人大リーガーの“成功度”を米記者が回答 “貢献度”歴代10傑は?
日本人投手1位は野茂、黒田も肉薄
今回の特集で用いているのはメジャーで重視されている指標の一つであるWAR(Wins Above Replacement)。打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を示すもので、そのポジションの代替可能選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを表している。これによると田中のメジャー通算WARは+11.7で日本人歴代9位、投手では6位の大家友和投手と僅差の7位となっている。
2014年に楽天から移籍した右腕は1年目で右肘の負傷などに苦しみながらここまで3年連続2桁勝利をマーク。初めてシーズンを通して先発ローテを守った昨季は199回2/3を投げ、自己最多14勝(4敗)、リーグ3位の防御率3.07をマークした。規定投球回にも初めて到達し、評価を高めた田中はここまで通算39勝16敗と勝率(.709)も高い。そんな28歳にアクシサ記者は今後もランキングが上昇していくと予想している。
一方、日本人投手1位は通算323登板で123勝、109敗、防御率4.24の成績を残し、ノーヒットノーランも2度成し遂げている野茂氏。WARは+21.8となっている。その数字に肉薄しているのは昨季広島で現役を終えた黒田博樹氏。ドジャース、ヤンキースで通算212登板、79勝79敗、防御率3.45をマークした右腕は7シーズンで5度の2桁勝利、3度の200イニング超えを果たすなど安定した投球を継続し、WARも+21.7で野茂氏とほぼ同等の数字を残している。