2017年初戦は黒星も…世界一へ向け、チームを束ねる小久保監督の“気遣い”
内川と青木しか見たことがない「世界一の景色」
「見ていたら、だいたいどのメンバーがどのテーブルに集まるというのは、何となく分かりましたよ。田中と菅野が一緒にいました。(学生時代から)ずっと一緒みたいですね。クラスも一緒みたいで。あと、平野は初招集なんですけど、意外と牧田とアマチュア時代につながりがあるみたいで」
侍ジャパンが常設化され、小久保監督が就任してからは、定期的に強化試合などを行い、チームを作り上げてきた。常連の選手が中心となり、過去3大会にはなかった“絆”が存在する。この日は黒星発進となったが、それぞれが信頼関係で結ばれているだけに、不安はない。
この試合では、内川がソフトバンクの選手と交錯し、負傷交代となるアクシデントもあったが、病院での精密検査の結果、脱臼や骨の異常はないことが確認された。離脱しなければWBCに3大会連続出場となるベテランは、決起集会の席で「世界一の景色は自分しか見たことがない。いいものだ」と話したという。
青木が合流すれば、世界一経験者は1人増える。まだ多くの上積みが期待できる。最高の結果を手にするため、侍ジャパンは小久保監督のもと、最後の仕上げに力を注いでいく。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count