世界一へ、お互いを高め合う侍投手陣 “トップクラス”が共有する貴重な時間
大黒柱の一人・則本も「吸収できるものもたくさんある」
国際大会では、投げるまで10秒以上かけると相手が焦れるため、その次には早く投げるなどして、揺さぶりをかけることもあるという。前回大会で守護神を務めた経験豊富な右腕の“金言”に、9年連続50試合以上登板&通算232ホールドの宮西も“目から鱗”だったようだ。
また、この日は増井、牧田、則本、石川、宮西、藤浪がブルペンに入ったが、報道陣に混ざって捕手の後方から真剣に投球練習を見守る千賀の姿があった。投手陣の大黒柱の一人である則本も「宮崎では間近で(他のピッチャーの)ブルペンでの投球を見ることができる。それはすごく新鮮。そこで吸収できるものもたくさんある。トレーニング方法を含めて取り込んでいけたら」と話す。
もちろん、これは打者も同じ。中田は初日に「勉強になる、参考になるバッターが多い。みんなのバッティングを見ていると気合が入りますよね」と明かしていた。これから長く時間を共にすることで、お互いから吸収できることもさらに増えてきそうだ。
WBC開幕まであとわずか。決勝まで進めば、侍ジャパンの選手たちは約1か月もの時間を一緒に過ごすことになる。日本トップレベルの選手たちにとっても、貴重な期間になることは確か。そして、それぞれが力を高め合えば、当然、世界一を目指すチームの力もさらに上がっていくことになるはずだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count