【田澤純一コラム第1回】新チームで感謝する人、味方でよかった選手とは…

いきなり浴びたスタントンの“洗礼”「ビックリですよ」

 イチローさんとは、この春、初めてのライブBP(フリー打撃登板)で“対戦”しました。初めて打者相手に投げる練習で、いきなりイチローさんが来るか!?って。その他にもスタントン、イエリッチ、オズナが同組。かなりヘビーなメンバーでしたね(笑)。しかも、スタントンには豪快な一発を浴びました。

 初めてのライブBPでは、普通、打者は目慣らしだと割り切ってバットを振ってこないんです。僕もコーチの指示通り、あの日はストライクゾーンに投げることに集中していたら、いきなりの洗礼(笑)。スタントンとは対戦経験がなくて初顔合わせだったのに、カーブをドンピシャで捉えられてビックリですよ。チームメイトでよかったです(笑)。

 ナ・リーグなので、マーリンズではリリーバーでも1日置きくらいにバント練習があります。ずっとア・リーグだったからメジャーでは一度も打席に立ったことがない上に、打撃はあまり得意じゃないんです。でも、さすがに1日置きに練習すると、少しずつ進歩するものですね(笑)。最近はいい感じで打球を転がせるようになりました。開幕前にはバットと打撃用手袋が到着する予定です。

 マーリンズは本拠地がマイアミにあるからか、チーム全体にゆったりとした雰囲気が流れています。ラテン系の選手が多い割には大人しいイメージ。選手が数人、集合時間に少しだけ遅れて注意されたことがあったんですが、その翌日は集合時間の10分前に全員揃ってました。結構みんな真面目なんです(笑)。レッドソックスには個性の強い選手が多かったから、余計にそう感じるのかもしれませんね。

 2月26日には早速オープン戦で登板しました。1回を無安打無失点。いいスタートが切れたと思います。これからチームとして戦っていく中で、開幕までにどんなチームになっていくのか、とても楽しみです。僕も開幕に向けて、いい調整をしていきたいと思います。また近々リポートしますね!

【了】

マイアミ・マーリンズ 田澤純一●文 text by Junichi Tazawa

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