引退から復帰のMLB82勝チェン、中国代表で臨むWBCへ「肩壊れても問題ない」

招集の知らせ届いた昨年11月から急ピッチで準備、「目一杯投げるつもり」

 引退後はインディアンスの選手育成部門で働いていたチェンは「軽く体を動かすことはしていたけど、ピッチングは全然」と笑う。肩を作り始めたのは、招集の知らせが届いた11月から。「そこからブルペンに6回入って、ライブBP(フリー打撃登板)を3回してきたよ」と急ごしらえで間に合わせてきた。

 先発で行くのか、中継ぎで行くのか、起用法は聞いていないが、「僕はWBCが終わった後の心配をする必要はないから」とジョークを飛ばしながら「肩が壊れても問題ない。球数制限があるけれど、目一杯投げるつもりでいるよ」と密かに闘志を燃やした。

 マクラーレン監督は戦力としてはもちろん、若き中国人選手たちにとっての“生きる手本”となることをチェンに期待している。「彼の存在は選手にとっても大きい。いろいろ学び取ってほしいよ」。

「生まれ育ったパナマ代表になったこともうれしかったけど、中国代表になったことで祖父母が喜んでくれると思う」と話す39歳左腕。一度引退したとは言え、足掛け18年のメジャー歴は侮れない。

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フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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