引退から復帰のMLB82勝チェン、中国代表で臨むWBCへ「肩壊れても問題ない」

メジャー11球団で82勝81敗の実績、指揮官「彼の経験は大きい」

 3月7日から始まるWBC1次ラウンドのプールB。日本vsキューバで幕開けする同プールには、オーストラリア、中国代表も組み分けられている。この4チームの中で、唯一野球文化が発展途上と言えるのが中国だろう。

 2013年大会に続いてチームを率いるのは、現在フィリーズで打撃コーチを務めるジョン・マクラーレン監督。マリナーズのベンチコーチを務めたこともあり、イチロー(マーリンズ)が信頼する人物としても知られている。メジャーでも人望が厚いマクラーレン監督が、中国代表の柱として招集したのが、メジャー82勝の実績を持つブルース・チェン投手だ。

 1998年にブレーブスでデビューしたチェンは、2015年途中に引退するまで11球団を渡り歩いたジャーニーマン。実は生まれも育ちもパナマで、2006年と2009年大会にはパナマ代表として出場した。だが、名前からも分かる通り、祖父母は中国からの移民で、チェンは中国代表に選ばれる資格を持っている。中国にはMLB機構がアカデミーを設立するなど、近年は野球普及活動が進んでいるが、まだ日は浅い。そこで野球の経験と知識を持つチェンに、招集の声が掛かったというわけだ。

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