川崎宗則“数字で測れない”価値 米紙も注目する情熱、カブス名将も高評価
マドン監督「数字は必ずしもああいう選手をピックアップしない」
今年、再びマイナーからのスタートする環境を選択した35歳には地元紙も注目している。「デイリー・ヘラルド」紙は「日本の鹿児島生まれの35歳を上回る熱意を持ち続けてきた選手はそういない」とレポート。英語やスペイン語を懸命に駆使しながら、通訳なしで「シカゴが大好きで、チームメイトが大好きです」、「シカゴ・カブスのチームメイトと一緒にプレーしたい。自分は野球が大好きなので、野球がとても楽しいです。嫌な日などありません」と堂々と語る様子を伝えている。
記事ではマドン監督のコメントも紹介。「数字は必ずしもああいう選手をピックアップしない」、「ああいう選手をチームに入れたいと常々、思っていた。さらに、彼は良い野球選手でもあるんだ。もしプレーできないなら、ああいう性格であってもここにはいないよ。彼は少しプレーも出来るからね」と語っており、川崎の重要性が数字では測れないこと、キャラクターだけでなく野球選手としての実力も評価していることを強調している。
野球に対する純粋さと飽くなき向上心が現地でも受け入れられている川崎。今季6年連続でメジャー昇格をつかみ、世界一球団で存在感を放てるか。その飛躍に期待したい。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count